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2005年6月17日 (金)

布団の訪問販売、再び

ドンドン、ピンポーン

玄関の扉の覗き穴から外を見ると、知らない男。

わ「はい、どちらさんですか。」
男「○○です。ちょっといいですか。」(名前は失念してしまった…)
わ「はい、なんでしょう。」
男「ご挨拶に伺いました。」
わ「はい、なんのでしょう。」
男「この辺の担当になりましたもので。一度ご挨拶にと。」
わ「で、何屋さんですか。」
男「先ずはご挨拶にということで、玄関でいいですか。」

しぶとい。自分が何者かを最初に明らかにしないところからすると、十中八九、訪問販売、しかも悪徳商法の臭いだ。

しかし、このままだとなかなか立ち去ってくれそうにないことだし、渋々扉を開けることにする。

わ「はい。」
男「先ずはご挨拶にということで、お伺いしたんですけれど。」
わ「何屋さんですか。」
男「いや、何かを売りに来たとか、そういうことじゃないんですよ。先ずはご挨拶にということでですね。『フェザー』というんですけれども (と着ている上着の右肩にあるワッペンを見せる)、以前、別の者が伺っていますでしょうか。」
わ「いや、知らないですね。」
男「あれ、このアパートには最近越されたんですか。」
わ「いや、そんなことはないですよ。もうだいぶ経ちますよ。」
男「それでしたら、前にお伺いしているかも知れないんですけれど、ご存じありませんか。」

そんなことはどうでもいいから、早よ用件を言え。

わ「いや、記憶してないですね。で、なんですか。」
男「フェザーってご存じじゃありませんか。」
わ「いや、ちょっと知らないですね。なんですか。」
男「実は私、お布団の…」

きたっ。このアパートに来たばかりの頃を思い出すあの事件。布団の訪問販売には一度嫌な目に遭っている。ここは一刻も早く退散してもらわねば。

わ「あぁ、布団ね。いいです。要りません。」
男「いやいや、買って欲しいとかそういうのじゃないんですよ。ところで、その様子からすると、前に何かありましたか。」
わ「あったも何も、えらい目に遭ったよ。もう要らないって言っているのに、部屋の中にまで入ってきて、本当にもう参った。」
男「あぁ、そうですか。いえ、ね、うちは布団のクリーニングとかやっているんですよ。いや、販売もやっていますけれどね。」
わ「あ、それそれ。前もそんな風だった。布団の診断をするとか言ってね。あなた達と一緒。」

前もそうだった。布団を買わない自信はあったけれど、それでも「買うつもりは全くありませんけれど」と最初に断った上で、この「お話」を聞き始めたら、いつまでも居座り続けて、数時間引き下がらなかったんだった。挙げ句の果てに「最初からそのつもりがないんなら話しても時間の無駄だったじゃないですか。冷やかしだったんですか。」と逆上されて (だから最初から断ったのに)、恐ろしい思いをした上に腹が立ったことを思い出す。

男「そんな、嫌な顔しなくてもいいじゃないですかぁ。先ずはお話だけでも聞いてもらおうとね。」
わ「いや、ね、前もそういうお話を聞いて、いつまでも居座り続けて、もう懲りたんですよ。」
男「うちはそういうのと違って…」

男の声は大きく、はきはきとしていて明るいが、顔はやや引きつっているようにも見えた。

わ「いや、いいです。何も要りません。」
男「お兄さん、そんな風にいわなくても。」

さすが、簡単には引き下がらない。もう話しても無駄だ。こうなったら、無理に部屋に入り込まれる前に何とかせねば。

わ「いや、要りません!!」
男「お、お兄さん!」

何とか扉を閉めることに成功。今回は5分足らずで退散してくれた。いや、自分が退散したのか。

男が帰った後、「フェザー」なる会社をウェブで調べると、「株式会社フェザー」なるサイトが見つかる。これが今回の訪問販売の業者と同じかは分からない。

このサイトのトップページには
フェザーの名を騙る業者にご注意ください
と書いてあるけれど、果たしてどういう意味なのか。

うーん、確認のためにも名刺をもらっておけば良かった。っていうか、ご挨拶だったら最初に名刺をくれよ。まぁ、こういう業者は最初から名刺を見せたり渡したりしないんだろうな。

ところで、こういう怪しい訪問販売をする人って、どこに働きがいを感じているんだろう。非常に気になる。

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コメント

こんにちわ(^▽^前回はお世話になりました。
あれからちょくちょく読ませていただいております。

布団の訪問販売、嫌ですよね~
ちなみに私はしっかりと買わされてしまいました(T_T)
※当時上京したての田舎モノだった私には断るすべがありませんでした。

今では相手のアラ探しもできるようになったので、しつこい人でも大丈夫にはなりましたが...

ちなみに販売員との会話をテープレコーダーなんかで録音しておくと何かあったとき使えるので
おすすめです。
(買わされて以来かなり疑心暗鬼になった...)

いやぁ、読んでくださって有り難うございます。嬉しいやら恥ずかしいやら。

MAY さんは買っちゃったんですか。それは大変でしたね。いくら買わないつもりでいても、話を聞くと相手のペースに乗せられてしまいそうになるので、うかうかしてられません。

録音しておくのは確かにいいかもしれませんね。言った言わないといった問題になったとき、役立ちそう。また今度こういうことがあったら、試してみようかな。

はじめまして。ネコです。フェザーを探していたらここにたどり着きました。私はドアをあけませんでした。そしたら、ドアをたたくわ。でてこいコラとかいわれて、怖くて警察へ連絡しました。怖かったです。

ネコさん、初めまして。

ネコさんのところに来た押し売りも「フェザー」を名乗っていたってことは、お近くなんでしょうか。それとも全国津々浦々で押し売りしてるのかな。

ドアを開けなかったら叩かれたり怒鳴られたりって、それはひどすぎます。その後、警察から何か連絡はありましたか。こういう前時代的な押し売りをする悪徳業者は、さっさと摘発されて欲しいもんですね。

同じような被害例を探してみようと「フェザー 布団」とかでウェブを検索したら、「フェザーとは羽根布団のことで」とか、そんなのばっかり。

関係ないけれどちょっと気になって広辞苑を見てみたら、「布団」は当て字で、正しくは「蒲団」なんだとか。

こわかったんでちゅねぇ♪

はいはいワロスワロス

フェザーは押し売りではないですよ。
フェザーは布団の販売をしてただけです。

訪問販売を悪と決め付ける人の心に問題があるのです。
心の汚い人は、自分の考えを他人も一緒と思い。
他人を自分の心を同じ扱いをするのです。
本当は、自分の心に問題があるのに必要以上に他人を警戒し他人をまったく受け入れないのです。
訪問版倍の人は100%とは言いませんが、犯罪目的で営業活動はしてません。 
ここで、「100%じゃないなら」、と 必ず反論してきます。
違うのです。
「100%じゃないのなら」と言う人は訪問販売の人だけじゃなく、自分以外の人は信じられないからそういうのです。
ようは、心の狭い、心に余裕のない、さらに言うなら心に欠陥がある人間は、他人を何の理由もなく悪人扱いして自分を肯定してるのです。
そんな、人間は普通に社会でもうまくいくはずもなくつまはじきされてます。そんな連中は、訪問してがんばってる人を自分の心の未熟さで悪人に仕立て上げてるとしかいえないのです。

もちろん悪徳商法の訪問販売はいます。
もちろんいい商品を熱心に販売してる業者もいます。
なんでもかんでも、訪問してくるのは悪徳と決め付けてる人に問題があるのです

一般人さんも他人のことを心に欠陥があるとか決めつけてませんか?

それに、私自身はいい商品を売りに来てくれる訪問販売に出会った経験は一度もありませんが、だからといって訪問販売の全てが悪とも言ってません。

こんにちは。名前の通りの者です。
フェザーは社風が合わなくて試用期間中に退職したのですが、
既に倒産しているようですね、あの会社。

今更ですが内部事情を…もう時効でしょう。
私が就業していたのは90年代でしたが、とにかくトークを展開して
奥さんをその気にさせてその場で契約してしまおうという強引な
商法でした。「主人と相談します」と言われたら「相談してどうすんの?
旦那さんはどうせ反対するでしょ?それならいい布団買って、旦那
さんをびっくりさせてあげましょうよ」が常套句でした。

それから、ぐぐってみると大分悪く書かれているようですが、
間違った記述も多々見受けられましたので、この場をお借りして
フェザーの販売ポリシーを列記致します。

・一人暮らしの女性とご老人には売らない
(善意ではなく、支払能力の問題)

・古い布団はダニが出るから病気になる、という文言は使わない
(薬事法に抵触するので)

・買う気がないと判断したら、無理せず撤退せよ
(時間の無駄なので。そして売れないのは自己責任にされる)

それ以外は、ほぼ事実が書かれております。
とにかく時間を与えて知恵をつけられないうちに、その場で契約を
取る事が大前提でした。シングル50万、ダブル80万(当時)という
高額な布団を地獄のローンで販売していたのも事実です。
布団の訪問販売は、既に丸八という最大手が存在しましたので、
それに対する焦りのようなものが社内に充満しておりました。

最後に訪問するお宅の選定ですが、少なくとも当時は名簿の
ようなものは使っておらず、5人程度のチームでロードマップを
見て集合住宅を探して「今日はこの辺に行こう」と適当に決めて
おりました。ですから前日に他のチームが訪問していたという
事も多々ありました。それとインターホンがない集合住宅を狙う
傾向がありましたね。(出てきてくれる可能性が低いので)

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