カテゴリー「経済・政治・国際」の2件の記事

2005年4月20日 (水)

みっともない

中国での反日デモに伴う暴動が発生している一方、日本でも在日中国大使館など中国の関連施設に対して嫌がらせが発生しているとのこと。

これに対して中国の参事官が謝罪や賠償を求めているというのには、ただただ開いた口がふさがらないとしか言いようがない。

けれども、そういう嫌がらせをする程度の低い人に対しては、同じ国民として甚だ恥ずかしく思う。なんの理由があって相手のみっともないところを真似するんだろうか。

我が国の国益を損ねるこういう人達は、とっとと取っ捕まってほしい。

2005年4月 6日 (水)

竹島問題って何

最近、ニュースでよく話題になるのが竹島についての問題である。

竹島といったら、愛知県蒲郡市にあるあの 竹島 を真っ先に思い浮かべてしまうが、ニュースになっているのは蒲郡市の竹島よりもずっと小さい、島根県隠岐郡隠岐の島町にある竹島 (韓国側呼称「独島」) である。

自分が中学の時に学校で学んだ日本の領土問題は、確か北方四島のことが中心だったため、竹島や尖閣諸島の争点について、詳しく知らなかった。そこで、島根県の竹島 (以後、単に竹島) についてちょっと調べてみた。

現在の竹島は、実質的に韓国の支配下にあるようで、守備隊の常駐、有人灯台や接岸施設の設置等が韓国によってなされている。日本の漁船がうっかり竹島に近付くと韓国軍に拿捕されてしまうらしい。

この韓国の支配が始まったのは 1952年、初代大統領の李承晩 (イ・スンマン) が、いわゆる「李承晩ライン」を宣言してからとのこと。そして、独島に対したわが国の領有権は歴史的な事実と国際法上の領土主権確立の核心要件である「実効的支配」によって確固不動というのが 韓国の基本的立場 としている。

これは早い話が奪ったもん勝ちということだ。そうなると、尖閣諸島も北方四島も日本の実力は殆ど及んでいないだろうから、日本が領土を主張するのは誤りということになるのだろう。

一方、日本はほかの領土問題と同様、史料を引用して、竹島が我が国の領土であることを主張している。外務省の竹島問題の解説 によると、江戸時代の初期 (1618年)、伯耆藩の大谷、村川両家が幕府から鬱陵島を拝領して渡海免許を受け、毎年、同島に赴いて漁業を行い、アワビを幕府に献上していたが、竹島は鬱陵島渡航への寄港地、漁労地として利用されていた とあり、1618年には江戸幕府によって認知されていることが分かる。また、明治政府によっても 1905年 (明治38年)、1月の閣議決定に続き、2月の島根県告示により竹島を島根県に編入し、竹島を領有する意思を再確認しているとあり、当時の新聞によっても報道されているらしい。

これに対し韓国は、1454年の「世宗実録」に「于山島」という名前で竹島があるとしている。しかし日本側は、「太宗実録」の 1417年の項に「于山島に男女86人が住んでいた」といった記述があり、総面積は約0.23km2 の竹島に 86人も住めるはずがなく、「于山島」は竹島と異なるとしている。また、韓国で1530年に発行された「八道総図」では、地図で于山島が今の竹島とは違う位置に描かれており、やはり于山島が竹島とは考えにくい。

自分が日本語しか分からず、どうしても日本側の立場に立った資料が多くなってしまって不公平だとは思う。けれどもこうしてちょっと調べてみると、やはり竹島が古くから韓国によって認識されていたとは考えにくく、歴史的には日本の領土であったと考えるのが妥当なように思える。やっぱり韓国側の最大の主張は、「今は韓国が実効支配しているから韓国領だ」ということなのだろう。

そして、韓国政府は実効的に占有している我々の領土で、外交的な交渉の対象とできないというのがわが政府の基本立場と明言しており、そのため、日本が国際司法裁判所に付託することを要求しても韓国は応じないということらしい。

2005年の今年は、日本の立場でいえば竹島が国際的に日本領となって100周年となる。島根県議会が「竹島の日」の制定に関する条例を可決して以来、本来は別問題であろう教科書検定問題や日本の国連常任理事国入りの問題なども絡んできて、韓国の国民感情は相当悪化しているようである。一方の日本国民は何となく無関心な感じがし、かなりの温度差があるように見える。なんにしても、とても残念なことだと思う。

尚、竹島問題については、上記文中のリンクのほか 竹島 (島根県) - Wikipedia竹島問題Yahoo! ニュース - 竹島問題 が参考になる。上記はこれらを参考に、適当に掻い摘んで書いただけで、不正確なところや不十分なところもあるはずなので、詳しいことはこれらのリンク先などのうち、信頼できる情報を参照するようにしてね。

Social connection

  • Check

最近のトラックバック

2022年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

これも見とるよ

無料ブログはココログ